初めて来院された患者様に言われること多いのが、「整形外科か整骨院か迷った」ということです。
「そもそも、整骨院とは何か?」ということもよく聞かれます。
整骨院は、「接骨院、ほねつぎ」と同じです。柔道整復師という国家資格を取得した人だけが開業できる施術所です。一昔前は、「柔道整復師=柔道の先生」でした。柔道をしていると骨折、脱臼、捻挫などをすることが多く、それを治療するために発展した国家資格です。
しかし、今は必ずしも柔道経験者が資格を取得するわけではなく、様々な人が資格を取るようになっています。
整形外科(医師)が西洋で発達した医療なのに対し、接骨院(柔道整復師)は東洋医学に分類されます。整形外科が発達したのは、戦争などで負傷した兵士を治療するためと言われており、日本の医師の資格を持つ方でも第二次世界大戦以前は、「骨折、脱臼は骨屋(柔道整復師)に任せろ」と言われていたと聞いたことがあります。
正直、現代では整形外科の方が骨折の治療は発展していると思います。しかし、接骨院、整骨院は”後療法”といい、医師の同意さえあれば保険適応の施術ができます。例えば骨折の場合は、骨がくっつくまでの間に関節が固まらないような施術をすることで、早期の回復を手助けすることができます。
また、捻挫や肉離れの場合は積極的な施術により、早期の回復が見込めるのが接骨院、整骨院です。実際に、次の日にバスケットボールの試合を控えた中学生が前日に足首の捻挫をしてしまい、整形外科に行った場合であれば、鎮痛剤を処方されるようなケースでも、ホワイトテープでしっかりと固定したことにより、試合に出場できたというケースもありました。
その後も当院に通院しながら、バスケットボールの練習をなるべく休まずに、治癒に至りました。
どのように通い分けるか迷った場合、整形外科は
骨の病変(骨折も含む)は整形外科
会社や学校などの都合により、診断書が必要な場合は整形外科
接骨院・整骨院は
整形外科で「骨には異常なし」と言われた場合
筋肉の異常
捻挫の場合
という風に判断してみてはいかがでしょうか?
Comments